IT業界への転職を考えてるけど年収ってどうなの?と思っている方に向けて、私が本業で見てきたリアルな年収情報をお伝えします。
転職をする上でも大事な年収。不安や疑問がある方は参考にしてみてください。
この記事では業界未経験からIT企業への転職を考えている方向けに書いています。
未経験からIT企業へ挑戦する際の年収の相場
私は今まで業界未経験でIT企業へ転職する方を何人も見てきました。その中で一番多い年収帯をお伝えしたいと思います。
リアルなところをお伝えすると年収300万円~450万円で決まる人が圧倒的に多いです。もちろん経験や前年収、受かった企業によって多少は異なります。実際にこれらの条件で転職をした人の特徴や、転職先の情報は以下の通りです。
・20代~30代前半
・高卒以上
・営業系、バックオフィス系、販売系などの経験
・上記の経験が1年~3年程度
・社員数が数十名~数百名
・上場企業も含む
・年に数名~数百名の採用数
・募集求人の年収が300万台~600万台幅の求人
求人票の気になる年収幅
上記で述べた”転職先の特徴”の一番最後を気にして欲しいのですが、よく求人を見ていると年収300万~600万などの記載を見ることがあると思います。結構幅があり、結局どれくらいだよと思うかもしれませんが、基本は低い側の年収に着地することがほとんどです。
この場合は300万円~350万円で決定するのがリアルなところです。よっぽど良い会社や面接時の評価が高い場合で400万円いけば良い方だと思います。
なので募集求人の年収に幅があるなと感じた場合は、まず下の方になると思っておくのが無難でしょう。(業界未経験者は特にです・・)
この手の求人では未経験者もOKだけど、経験者なら大歓迎としている場合が多いので、簡単に言うと上の方の年収は経験者向けということです。なので業界未経験で挑戦する場合は、基本下の方の年収となるということです。
IT転職で年収が上がりやすい人の特徴
ではIT転職で年収を上げるのは難しいのか?しっかり上がる人がいるのも事実です。転職ができた人の中で、年収が上がった人のみを絞ってみていくとこんな感じです。
・年齢が20代の方
・職種経験が2年以上ある方
やはり現年収が高すぎたり、年齢が上がるにつれて難しくなっていきます。結局は現在の経験が年収UPに一番繋がります。
業界知識がない分を補うのは職種知識と経験です。営業マンであれば営業経験ですし、人事担当であれば人事職経験です。これらの職種経験は業界知識がなくても、代用して活躍できる大きな要素の一つです。
企業は人を採用する際に業界経験がない分をどこで補えるかを判断するのに職種経験を見ます。転職の際に絶対年収は下げたくないけど、経験が2年未満の方は現在の会社でもう少し頑張ってみるのもありかもしれませんね。
IT転職で年収が下がりやすい人の特徴
それでは逆に年収が下がりやすい可能性がある人の特徴ですが、以下になります。
・現年収が450万円以上
・年齢が30代以上
・職種の経験が少ない、またはない
・前職で証明できる成果がない
一点だけ注意してほしいのが、前職で証明できる高い成果があっても年収が上がらないことはあります。それは成果が高すぎるとその分年収が高くなるからです。特にインセンティブが出るような業界の方は注意した方がいいです。
例えば不動産や保険業界の方ですね。こういった業界では実績に応じてインセンティブ支給をしている会社も多く、トップセールスとなると20代でも年収1000万円以上を稼いでいる方は結構います。
逆にそこまで稼いでしまうと会社としては優秀な方とわかっているが、そこまで年収を出せませんとなる企業が増えるので、年収が下がる可能性は高いです。
ただ、まったく経験や実績がないのも企業にとっては採用する際の不安要素になるので、年収が下がる傾向にあります。
現年収と年齢を変えることは出来ないですが、経験と実績であれば変えることが出来るので、今のままだと不安と感じる方は、今の会社での実績値を作ってから転職を始めるのもありでしょう。
まとめ
結局何が言いたいかと言うと、「転職での年収UPは簡単ではない」ということです。経験もないのに高い給料を払ってくれる会社はほとんどありません。給与が上がるということは明確な理由があります。
いかに自分の理由づけを出来るかが年収UPには大事なことです。面接での評価や前職での評価が理由づけにあたりますので、本気で年収UPを目指す方は少なくてもこの2点を意識してみてください。
ここまで読んでくれた方に、年収UPの可能性が高い企業を探すための簡単なこつをお伝えします。それは会社の平均年収です。会社によっては「会社名 平均年収」とかでインターネットで検索すると出てくるところは出てきます。特に上場企業は出ますね。
会社業績や現在の社員の平均年収によって、上がりやすいところとそうではないところの特徴もあったりするので、参考にしてみるのもありだと思います。ただ、平均年収が高いところは優秀な方も多く選考ハードルは高いので、バランスが大事ですね。